絵本の読み聞かせをしたいけれど、絵本がたくさんありすぎて何を選んだらいいかわからない!という方に、我が家で2週間ごとに図書館で借りてくる絵本の中から、子どもの興味を持ってもらいやすい、親子でお話を発展させやすい絵本を紹介していきます。
今回ご紹介する絵本は、
・リサのいもうと ・やっぱりたまごねえちゃん
赤ちゃんを迎える家族の悩みごとに、上の子の赤ちゃんがえりがあります。
子供にとっては突然訪れるいちばん好きな場所(ママ)を取られちゃうという感覚。
でも赤ちゃんはかわいい…。
複雑な感情をそれぞれの角度から表現している絵本をご紹介します。
私も子供のころ弟に感情をぶつけていたなあと思い出しました
リサのいもうと
作 アン・グッドマン 絵 ゲオルグ・ハレンスレーベン 訳 石津ちひろ
お腹が大きくなったママに不満を持ち、生まれてきた赤ちゃんと距離を取るリサが、あるキッカケで赤ちゃんをかわいいと思います。
子供らしい反応が様々なかたちで表現されていて、実際に起こりそうな場面がでてきます。
- ママのお腹が大きくなってリサはつまらないことばかり
- 赤ちゃんの名前を考える(ひどい名前!)
- 友達のガスパールと赤ちゃんを無視する約束をする
- 学校のお迎えにおばあちゃんが来て、カフェで赤ちゃんが生まれるまで待つ
- パパが生まれた赤ちゃんの写真を持って帰るが、リサは見ない
- 赤ちゃんとママが家に戻ると姉のビクトリアと友達は大騒ぎ
- ビクトリアに「やきもち焼き」と言われケンカ
- ビクトリアの友達から赤ちゃんがリサに似ていると言われる
- リサはみんながいないところで赤ちゃんをじっくり見る
- 持ち上げるととっても軽くていい匂い
- 散歩ではリサはベビーカーを独り占め
- リサは自慢の赤ちゃんを学校に連れていくことを考える
「リラって リサに すごく にているわ
出典:リサのいもうと
とくに はななんて そっくりじゃない?」
リサのお友達のガスパールやお姉ちゃんのビクトリアの対応も丁寧に描かれていて、子供の時ってこんな風だったなあとなつかしくなりました。
リサも心の奥では受け入れなくてはいけないことはわかっていて、そのキッカケを掴めた時、パッと変心します。
子供を見守るのも大切なことと感じました。
やっぱりたまごねえちゃん
作・絵 あきやまただし
一生懸命妹の面倒を見るたまごねえちゃんは、とっても大変!
妹との付き合い方を見つけるまでを描いた、ほのぼのとした雰囲気の絵本です。
- たまごねえちゃんは、卵だったころは甘えん坊、でも今は違う
- かわいい妹の面倒を見ると決心
- ご飯を食べさせたり、いろんなおねだりに対応
- 妹のおねだりがたくさんありすぎて、たまごねえちゃんはぐったり
- それでも妹のおねだりが続き、たまごねえちゃんは限界
- お父さんに大丈夫じゃないことを告白し久しぶりに甘える
- 次の日妹を抱っこしてお父さんに抱っこしてもらって散歩
「よしよし。いつだって あまえても いいんだよ。
出典:やっぱりたまごねえちゃん
かわいい かわいい たまごちゃん…」
「わあ〜 なつかし〜」
ママも赤ちゃんのお世話が大変なとき、身近な人に支えてもらっています。
日々の大変さは変えられないけれど、誰かに「大丈夫だよ」と言ってもらえるだけで頑張れますよね。
ちょっとだけ赤ちゃんに戻って、お父さんに甘えるたまごねえちゃんの気持ちはよくわかる〜!
でもちゃんとお世話を続けるたまごねえちゃんは、エライし、応援したくなります。
まとめ
下の子が生まれたとき、上の子は立場が変化したこと、それに抗いたい気持ちを、どこかのタイミングで折り合いをつけます。
それまで複雑な感情を経験するので、心がごちゃごちゃになり激しく反応してしまいます。
我慢することや、やっとママに抱っこしてもらえた喜びや、赤ちゃんをかわいいと思ったり、敵だと思ったり、面倒見たくなったり、叩いてしまったり…。
家庭の中で起きる初めて摩擦を、受け止め消化する、大切な時期となるのでしょう。
対人関係の基本をこの体験で学ぶことになります。
絵本を読むことで、子供と一緒に「こういうことあるある」と共感したり、発見したりするのも楽しいと思います。
「絵本ナビ」なら絵本の試し読みができます
うちでは、子どもが1歳くらいから絵本の読み聞かせを始めました。寝つきが悪かったのを解決しようと調べてたら「夜のルーティーンを決めるといいよ」とあって、絵本の読み聞かせるといいと書いてあったから始めたんです。
それで、絵本を買ったり図書館で借りたりして、5年経った今もほぼ毎日読み聞かせをしています。
そのおかげか、文字を読むのも書くのも、親がほとんど教えてなくても興味を持ちました。習得も早かったような気がします。
私自身、絵本を読むことでさまざまな気づきがあり、楽しんでいます。
絵本のテーマって自分が思っていた以上広く、可愛らしい内容だけでないのが面白いんです。絵本の主人公は仲間はずれにされたり、けっこうひどいことになったり、悪い子だったりもするんです。
さらに「ただ良い子になろう」とかじゃない結論が用意されている絵本もあります。
そういう絵本を読んで、子どもと「なんでだろうね」「あなたならどうする?」とか話したり、「あの絵本の子と同じだね」と生活の中でも話題にします。
こういう話題ってうまく説明できないことも多いので、すごく参考になります。
そんなわけで我が家では絵本を買う機会も多いので「絵本ナビ」で試し読みができるのはありがたい!
さらに「絵本ナビ」にはグッズもいろいろあって、好きなキャラクターのものがあると、子どもが喜びます。
0歳から大人向けまで種類が豊富な絵本ナビを、あなたものぞいてみてはいかがでしょうか。