絵本の読み聞かせをしたいけれど、絵本がたくさんありすぎて何を選んだらいいかわからない!という方に、我が家で2週間ごとに図書館で借りてくる絵本の中から、子どもの興味を持ってもらいやすい、親子でお話を発展させやすい絵本を紹介していきます。
今回ご紹介する絵本は、
・へっぽこまじょっこニコとニキ ・たろうのおでかけ
子どもが3〜4才になると、小さい子の面倒を見ようとしたり、お友達のお片づけを助けたりするようになります。
大人が怒らずにちゃんと説明すると、言ったとおりに行動したり、真似をします。
人間が生来持っている純粋さを発揮し、成長していこうとしている姿が見てとれます。
そんな子どものピュアさが展開する絵本をご紹介します。
へっぽこまじょっこニコとニキ
作 あいはらひろゆき 絵 あだちなみ
カラフルな絵柄が可愛らしい、「くまのがっこう」シリーズの作者の絵本です。
怒られてばかりの主人公が、困っている小さい子を助けようとします。
- 魔女学校に通う双子のうさぎ
- 失敗ばかりのニコとニキ
- 進級テストも兼ねる大魔法まつりで新米魔女たちはよろず相談所を開く
- ニコとニキのところに自慢話をする小さな男の子が来る
- 男の子はパパとママと公園で遊んだ時の写真を見せびらかす
- ニコとニキは相談しない男の子を追い出す
- ニコとニキは誰も助けられなかった罰を受ける
- 夜中に男の子がいなくなったと知らせが
- ニコとニキは公園で男の子を見つけて両親宛に手紙を書く
- 男の子の両親から学校にお礼があり、ニコとニキは特別な賞をもらう
ほうきで とぶだけが まじょじゃない。
引用元:へっぽこまじょっこニコとニキ
ひとの こころを ちゃんと わかるのが ほんとうの まじょなんだよ。
ニコとニキは怒られてもめげずに何事にも頑張ります。
どんなことがあっても素敵な魔女になるという、おばあちゃんとの約束を守ろうとしています。
そんな目的意識がしっかりあるからこそ、小さい男の子の問題も解決してしまうのでしょう。
たろうのおでかけ
作 村山桂子 絵 堀内誠一
道すがら、知らない親切な大人から何度も注意されます。
リズム感のある「ダメ ダメ ダメ」の語感が印象的で、子どもと声に出して読むのも楽しいです。
- たろうはまみちゃんに誕生日プレゼントをひとりで届けに行く
- ふざけて歩いたらお母さんに注意される
- 少し賑やかな通りで走ったらオート三輪のおじさんに注意される
- 黄色信号の交差点を渡ろうとしたらお巡りさんに注意される
- 銀杏並木の通りで横断歩道を使わず渡ろうとしたら郵便屋さんに注意される
- 幼稚園の裏の原っぱの向こうにまみちゃんの家が見えた
- たろうは誰も注意しない原っぱを思いっきり走った
「それでも やっぱり、だめ だめ だめ。そんなに ふざけちゃ けがを するから」
引用元:たろうのおでかけ
小さい子どもらしい、夢中になってしまって周りが見えなくなる危なっかしさも表現されていて、現実にあったらヒヤリとする場面がでてきます。
主人公たろうは、「けがをしたくない」という、分かりやすい動機から大人の言うことを聞きます。
小さな子どもでも、納得のいく理由がないと行動しないのです。
大人が子どもを注意するとき、子どもの気持ちを理解することが、子どもに行動させるポイントだということを教えてくれます。
まとめ
子どもの損得勘定がない素直さは、いつ、どこに置いてきてしまうのでしょう。
子どもはただ「好き」とか「助けたい」とか「楽しい」を感じていて、「やりたい」と思ったらその感情のままに行動をします。
それは大人にとっても、本当はいちばん大切なこと。
誰もが心の奥にしまいこんでいるだけなんですよね。
子どもには、今の純粋な気持ちを覚えていて欲しいと思ってしまします。
読み聞かせた後に、「〇〇ちゃんはどうする?」とお子さんの考えを聞いてみてはいかがでしょうか?
「絵本ナビ」なら絵本の試し読みができます
うちでは、子どもが1歳くらいから絵本の読み聞かせを始めました。寝つきが悪かったのを解決しようと調べてたら「夜のルーティーンを決めるといいよ」とあって、絵本の読み聞かせるといいと書いてあったから始めたんです。
それで、絵本を買ったり図書館で借りたりして、5年経った今もほぼ毎日読み聞かせをしています。
そのおかげか、文字を読むのも書くのも、親がほとんど教えてなくても興味を持ちました。習得も早かったような気がします。
私自身、絵本を読むことでさまざまな気づきがあり、楽しんでいます。
絵本のテーマって自分が思っていた以上広く、可愛らしい内容だけでないのが面白いんです。絵本の主人公は仲間はずれにされたり、けっこうひどいことになったり、悪い子だったりもするんです。
さらに「ただ良い子になろう」とかじゃない結論が用意されている絵本もあります。
そういう絵本を読んで、子どもと「なんでだろうね」「あなたならどうする?」とか話したり、「あの絵本の子と同じだね」と生活の中でも話題にします。
こういう話題ってうまく説明できないことも多いので、すごく参考になります。
そんなわけで我が家では絵本を買う機会も多いので「絵本ナビ」で試し読みができるのはありがたい!
さらに「絵本ナビ」にはグッズもいろいろあって、好きなキャラクターのものがあると、子どもが喜びます。
0歳から大人向けまで種類が豊富な絵本ナビを、あなたものぞいてみてはいかがでしょうか。