我が家は、関東育ち夫婦と岐阜市育ちの女児(ひとりっ子)で構成されています。住んでいるのは岐阜市内です。
基本的に標準語(と思われる)を話して生活していますが、保育園に通う娘が成長するにつれ、岐阜弁らしき言葉を話すようになってきました。
これからさらにネイティブになっていくことが予想されます。
なんとなく関西弁のような名古屋弁のような…岐阜弁を調べてみることにしました。
初めての岐阜弁
①えらい
市内の美容室に初めて行った時のことでした。
私はシャンプー台に座り、担当してくれたお姉さんが言いました。
「背中、倒しますね〜首、えらくないですか〜?」
文脈から「痛くないですか」と言っているのかな?と予測できたので「大丈夫です」と答えました。
別の日、自転車で保育園に子供を送り、急いで家に戻るとお隣のシニア世代の奥さんが声をかけてきました。
「今日も暑いでえ〜えらいね〜」
ん??暑い日に保育園に送ることが偉いってこと?
調べると「えらい」には「しんどい、つらい」という意味があり、やっと納得がいきました。
②おおきに
近所のお肉屋さんで買い物をした時(地元の店は飛騨牛が安い!)、お店の人が「おおきに〜」と言ったので、「あれ?関西出身の人なのかな?」と思いました。
その後、他のお店でも「おおきに〜」と言われ、岐阜市は関西からも近いし、関西出身の人が多いのかな?と思いましたが、岐阜弁なのですね。
我が子が使う岐阜弁
娘は保育園に通う中で覚えてきた岐阜弁を話すようになってきました。
- 絵を描く色鉛筆を渡しながら「これにしいや〜」
- おもちゃを渡してきて「ママ〜、これ持っとって〜」
- 片足立ちができるようになって「ねえねえ、みとって〜」
- 保育園での出来事を話していて「○○ちゃんて赤ちゃんやお」
「〜やお(〜だよ)」「〜やおね(〜だよね)」は代表的な岐阜弁ですが、ちゃんと使っています。
「〜しとる」はイントネーションが関西弁に似ています。
今のところは全体的に関西弁の雰囲気を感じます。
これから名古屋弁に近い言葉も話すようになるのかもしれません。
まだ聞いたことのない岐阜弁
- あじない → まずい
- おぞい → 悪い、お粗末な、だらしない
- たわけ → 「馬鹿」よりも少しきつい表現
- あかすか → 良いわけがないだろう
- ケッタ → 自転車
- ガバリ → 画びょう
- なまかわ → 怠け者、さぼること
- まるけ → ~まみれ
- つる → 運ぶ
実際に使われている現場を押さえてみたい!
夫の会社では、「たわけ」と「ケッタ」と「まるけ」はよく聞く言葉らしいので、岐阜弁ネイティブの言葉を聞き逃さないようにしていこうと思います。
これは岐阜弁?歌詞が違ったもの
娘が成長するにつれて、埼玉南部育ちの私の子どもの頃とは違う歌を歌い出し、びっくり!
そこで文字にして比べてみました。
<花いちもんめ>
【岐阜弁ver】
かっ〜てうれしい はないちもんめ
まけ〜てくやしいはないちもんめ
となりのおじさん ちょっとおいで
おに〜がいるから よういかん
あの子が ほしい
あの子じゃ わからん
そうだんしましょ そうしましょ
【40年前の埼玉南部ver】
かっ〜てうれしい はないちもんめ
まけ〜てくやしいはないちもんめ
となりのおじさん ちょっときておくれ
おに〜がいるから 行かれない
あの子が ほしい
あの子じゃ わからん
その子が ほしい
その子じゃ わからん
そうだんしよう そうしよう
娘の「ほしい」のイントネーションも私と違ったので、わかるところは太字にしてみました。
もうひとつ、気になったのがコレ。
【岐阜弁ver】
どちらにしようかな 天の神様のいうとおり
てっぽう打ってバンバンバン ブタのしっぽをふんづけた 黒豆白豆天の豆
【40年前の埼玉南部ver】
どれにしようかな 天の神様のいうとおり
あべべのべの玉手箱 おわり
娘が初めて歌い出したときは、まったく違う歌詞に驚きました。
これらの歌は、全国的にもたくさんのバージョンがあるようです。
岐阜県も埼玉県もかなり広いから、他にもバリエーションがあるんだろうな。
まとめ
埼玉南部出身の私が岐阜弁を聞いていて、イントネーションにほとんど違和感がありません。
岐阜弁は、一般的に認知されている関西弁とは違うのではないでしょうか。
調べた言葉以外にも、名古屋弁のような言い方もあるようですし、まだまだ奥が深そうです。
ご近所の70代の女性が「〜ござる」(尾張弁?)を使っていたのも確認しました。
我が家の周辺はいろんな人がいて、方言が混ざっているようです。
娘の「あのさ〜えっとさ〜」「良くないじゃん?」という埼玉弁もたまに混じる、不思議な岐阜弁のネイティブ化を観察しつつ、東濃や飛騨弁との違いも注目していきたいと思います。
それでさ〜の「さ〜」はおそらく埼玉弁です。
私は無意識で使ってます
参考にした資料はこれ。わかりやすくて面白いので、興味のある方は読んでみてください!