絵本の読み聞かせをしたいけれど、絵本がたくさんありすぎて何を選んだらいいかわからない!という方に、我が家で2週間ごとに図書館で借りてくる絵本の中から、子どもの興味を持ってもらいやすい、親子でお話を発展させやすい絵本を紹介していきます。
今回ご紹介する絵本は、
・タウザーのおくりもの ・ちいさいきみとおおきいぼく
誰かのために努力をしたり、ひたむきに想い続けることって素敵です。
洗練された言葉と絵で、互いにおもいやる気持ちを表現している絵本をご紹介します。
タウザーのおくりもの
作・絵 トニー・ロス 訳 やまわき きょう
タウザーは優しいけれど、ちょっとズルくて、にゃんこはさらっとわがままだけど、優しい。
とても多面的で説得力のある登場人物が出てきます。
- タウザーはにゃんこから誕生日プレゼントを誰からも貰えないと聞く
- にゃんこの欲しいものはお月様
- タウザーは考えてチャレンジを繰り返すがお月様を捕まえられない
- タウザーは白い大きな風船をお月様と言ってにゃんこにプレゼントする
- にゃんこは少し疑うがタウザーはお月様だと言い張ると信じる
- 魔法使いがにゃんこに風船を指摘する
- にゃんこはタウザーを傷つけないように信じてるふりをしていた
「タウザーはね、これを おつきさまだと おもっているのよ。
引用:タウザーのおくりもの
ただの ふうせんだって わかったら、きっと がっかりするわ」
プレゼントはあげる側だけではなくて、もらう側の気持ちも大事なんだとハッとさせられました。
一筋縄ではいかない関係でも、心の底では思いやっているのが分かって、キュンとします。
ちいさいきみとおおきいぼく
作 ナディーヌ・コム 絵 オリヴィエ・タレック 訳 礒 みゆき
ひとりで住んでいた大きなオオカミの日常が、小さなオオカミによって変化していきます。
まるで恋…。
我が子にはまだ早いかな〜と思いつつ、読み聞かせている私が切なくなってきました。
- 大きいオオカミが一人で住む丘に小さいオオカミがやってきた
- なんとなく一緒に過ごし始める
- 小さいオオカミは大きいオオカミの真似ばかりする
- ある日大きいオオカミは散歩から帰ると小さいオオカミがいなくなる
- 大きいオオカミは必死に探すが見つからない
- 大きいオオカミは食欲もなく睡眠もできなくなった
- 大きいオオカミはいつまでも待つ決心をする
- ある日小さいオオカミが帰ってきた
- 大きいオオカミは小さいオオカミが同じように心配していたと知った
あいつは、ほんとに ちいさいのに、
引用:ちいさいきみとおおきいぼく
ぼくの こころは、あいつで いっぱいだ。
誰かが、何かが、本当に大切だと気づくのは、それがなくなった時です。
それは経験してみないと分からない感情ですが、子供にいつかその時が訪れ、心がギュッと苦しくなるときの予習として、じっくりと読み聞かせたいと思いました。
まとめ
お話の構成が秀逸で、読んでいる私がハラハラしたり最後の結末で感動したり…。
読んでいて胸がキュッとなりました。
絵はどちらもグラフィックデザイナー出身の作家が描いているので、全体的に洗練されていて素敵な絵本です。
イギリスとフランスの絵本。
初恋のような切なくて甘酸っぱい気持ちになります
「絵本ナビ」なら絵本の試し読みができます
うちでは、子どもが1歳くらいから絵本の読み聞かせを始めました。寝つきが悪かったのを解決しようと調べてたら「夜のルーティーンを決めるといいよ」とあって、絵本の読み聞かせるといいと書いてあったから始めたんです。
それで、絵本を買ったり図書館で借りたりして、5年経った今もほぼ毎日読み聞かせをしています。
そのおかげか、文字を読むのも書くのも、親がほとんど教えてなくても興味を持ちました。習得も早かったような気がします。
私自身、絵本を読むことでさまざまな気づきがあり、楽しんでいます。
絵本のテーマって自分が思っていた以上広く、可愛らしい内容だけでないのが面白いんです。絵本の主人公は仲間はずれにされたり、けっこうひどいことになったり、悪い子だったりもするんです。
さらに「ただ良い子になろう」とかじゃない結論が用意されている絵本もあります。
そういう絵本を読んで、子どもと「なんでだろうね」「あなたならどうする?」とか話したり、「あの絵本の子と同じだね」と生活の中でも話題にします。
こういう話題ってうまく説明できないことも多いので、すごく参考になります。
そんなわけで我が家では絵本を買う機会も多いので「絵本ナビ」で試し読みができるのはありがたい!
さらに「絵本ナビ」にはグッズもいろいろあって、好きなキャラクターのものがあると、子どもが喜びます。
0歳から大人向けまで種類が豊富な絵本ナビを、あなたものぞいてみてはいかがでしょうか。