絵本の読み聞かせをしたいけれど、絵本がたくさんありすぎて何を選んだらいいかわからない!という方に、我が家で2週間ごとに図書館で借りてくる絵本の中から、子どもの興味を持ってもらいやすい、親子でお話を発展させやすい絵本を紹介していきます。
今回ご紹介する絵本は、
・ゆうたとさんぽする ・やっぱりおおかみ
「たくさんのお友達と仲良くする」というのは幻想でしかないのかもしれません。
子どものタイプによって人との関わり方は違います。
今後の人生で、どうやって人間関係を受け入れていけばいいのかを考えさせられる、いっけん不良タイプの主人公たちの考え方が面白い絵本をご紹介します。
ゆうたとさんぽする
作・絵 きたやまようこ
「講談社出版文化賞絵本賞」を受賞されている、ゆうたくんちのいばりいぬシリーズ。
シベリアンハスキー「おれ」のブレない発言が魅力的な絵本です。
- 自己紹介
- ぱんつ(以下おれとおまえを比較)
- しゃつ
- くつした
- ずぼん
- うわぎ
- ぼうし
- くつ
- さんぽにいく
おれの なまえ じんぺい。おまえ ゆうた。
引用元:ゆうたとさんぽする
言葉数が少なく攻撃的な口調なのに、独特の世界観にはまってしまいます。
そっけないじんぺいの、ゆうたへの愛情がしみじみと感じられるラストが秀逸です。
文字量が少ないので、文字を読む練習をしているお子さんも、声を出して面白く読める絵本です。
やっぱりおおかみ
作・絵 ささきまき
ちょっと不良の雰囲気を漂わせるおおかみが、仲間を求めていくうちに自分と向き合っていくお話です。
強さと弱さ、他人との距離感を考えさせられる哲学的な絵本です。
- 子どものおおかみはひとりぼっち
- 仲間を探しにいく
- うさぎの街へいく
- ヤギの教会
- 豚の市場は賑やか
- 鹿の公園へ
- 自分に似た子を探す
- 牛の家を覗く
- 墓地にたどりつく
- 自分に似た子はいないと認める
- 自分の生き方を悟り、心が軽くなる
もしかして しかに なれたら あそこで たのしく あそぶのに
引用元:やっぱりおおかみ
葛藤がありながらも、自分を見つめているおおかみ。
たくさん仲間がいる他の動物を見て羨ましく思い、ひとりぼっちの現実を突きつけられるおおかみのせつない気持ちが伝わってきて、胸がしめつけられます。
そして最後に「これが自分なのだ」と、弱さと寂しさを引き受けるおおかみの姿勢が印象的で清々しい。
幼児だけでなく、小学生・中学生にもオススメしたい絵本です。
まとめ
これまでいろいろな絵本を借りてきましたが、こんなにも哲学を感じる絵本は初めてでした。
どちらの主人公も見た目は強そうで他者と距離をおきそうなのに、心の中は愛が溢れているのが感じられて、人は見た目ではないことも学ばせられます。
さらに、文字量が極めて少ないのに、こう来たか!と思ってしまうような言葉の選び方で、子ども向けというジャンルに当てはめたらもったいないと感じます。
絵本を読むのを卒業してしまったお子さんや大人にも、ぜひ読んでほしい絵本です。
「絵本ナビ」なら絵本の試し読みができます
うちでは、子どもが1歳くらいから絵本の読み聞かせを始めました。寝つきが悪かったのを解決しようと調べてたら「夜のルーティーンを決めるといいよ」とあって、絵本の読み聞かせるといいと書いてあったから始めたんです。
それで、絵本を買ったり図書館で借りたりして、5年経った今もほぼ毎日読み聞かせをしています。
そのおかげか、文字を読むのも書くのも、親がほとんど教えてなくても興味を持ちました。習得も早かったような気がします。
私自身、絵本を読むことでさまざまな気づきがあり、楽しんでいます。
絵本のテーマって自分が思っていた以上広く、可愛らしい内容だけでないのが面白いんです。絵本の主人公は仲間はずれにされたり、けっこうひどいことになったり、悪い子だったりもするんです。
さらに「ただ良い子になろう」とかじゃない結論が用意されている絵本もあります。
そういう絵本を読んで、子どもと「なんでだろうね」「あなたならどうする?」とか話したり、「あの絵本の子と同じだね」と生活の中でも話題にします。
こういう話題ってうまく説明できないことも多いので、すごく参考になります。
そんなわけで我が家では絵本を買う機会も多いので「絵本ナビ」で試し読みができるのはありがたい!
さらに「絵本ナビ」にはグッズもいろいろあって、好きなキャラクターのものがあると、子どもが喜びます。
0歳から大人向けまで種類が豊富な絵本ナビを、あなたものぞいてみてはいかがでしょうか。