友達って何?を考える絵本2冊

おすすめ絵本

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絵本の読み聞かせをしたいけれど、絵本がたくさんありすぎて何を選んだらいいかわからない!という方に、我が家で2週間ごとに図書館で借りてくる絵本の中から、子どもの興味を持ってもらいやすい、親子でお話を発展させやすい絵本を紹介していきます。

今回ご紹介する絵本は、

 ・ぼくも いれて
 ・みんなのベロニカ

お友達とうまくいかない時、どういう心持ちでいたらいいかわからない時、子供同士の悩みに親としてどう関わったらいいか悩む時…。

何かしら誰もが抱える難しいです。

絵本の中に、お友達との多種多様な関わり方が出てきて

正直びっくりしました

お子さんがまだ幼くても、読み聞かせや内容について話すことによって、親も一緒に少しづつ学んでいけると、いざという時の処方箋になるかもしれないと思う絵本を紹介します。

ぼくも いれて

 作:ジャネット・トーマス
 絵:アリソン・バートレット
 訳:山口文生

自己主張をはっきり言うお友達、従うお友達、そして自分が拒否された時にどうするかを表した絵本でした。

  • キャスパーには仲のいいお友達スージーがいる
  • ミリーはいつもスージーを独り占めし、キャスパーは仲間はずれにされる
  • 公園でたくさんのお友達と遊んで楽しかった
  • キャスパーはミリーに「ぼくもいれて」と言うが「あんたなんか入れてあげない」と言われる
  • ママは3人を公園に連れていく
  • みんなと一緒に遊ぼうと誘っても、ミリーは「みんなとあそべない」と拒否
  • キャスパーはみんなと遊ぶ

「みんなで できるよ!」

出典:ぼくもいれて

ミリーがなぜ頑なにみんなと遊ぶことをせず、スージーと2人と遊ぶことにこだわるのか、スージーがなぜミリーに従い続けるのかは説明されていません。

きっと複雑な事情があるのかなぁと想像してしまいます。

みんなのベロニカ

 作・絵:ロジャー・デュボアザン
 訳:神宮輝夫

たくさんのお友達の中に入っていかなければならない時は、入る側も受け入れる側も時間が必要です。

  • ベロニカが農場にやってくる
  • 農場にはすでにたくさんの動物がいる
  • ベロニカが大きな声で挨拶しても無視される
  • 動物たちはベロニカの陰口を言う
  • ベロニカは誰とも口を聞かず過ごす
  • ベロニカは家から出なくなる
  • 動物たちはそれぞれ覗きに行く
  • 動物たちはそれぞれ食べ物を差し入れる
  • 動物たちは少しずつベロニカと話すようになる
  • ベロニカが家から出てくると動物たちは喜ぶ
  • 動物たちはベロニカを新しい友達として受け入れる

ろばは、あおむけにころがったり いなないたり、おおさわぎ。
「いったい どうしたんだね?」と、やぎがききました。
「どうもしない。ただ、あんまりきもちのいい朝だからね」

出典:みんなのベロニカ

農場の動物たちが、初めはベロニカの様々なことに悪口を言っていたので、心が痛みました。

でもベロニカが好きになると、同じことにも「素敵ね!」と言っているので、人の気持ちや言葉のうつろいやすさを感じます。

まとめ

どちらの絵本も、時間をかけてお友達を受けいれています。

キャスパーは公園のお友達と楽しく遊べたことで、ミリーに「みんなでできるよ!」と主張できるようになりました。

ベロニカの農場の動物たちは、よそ者のベロニカを拒否していた苦しさから解放され、新しいお友達ができたことを喜びました。

お友達との関係は、本人の成長と外部環境の変化が響き合って作られるもので、どちらかが正しい、正しくないということではありません。

お友達の態度に悩んだり、心が苦しい時期は必ずあります。

親としては、焦らないこと、子供を信じること、待つこと、見守ることの大切さを感じました。

時間をかけて状況が変化することがあるという事を示唆する絵本でした。

親も忍耐力を試されます

自分の事以上に苦しいかもしれないですね…

かんばりましょう!

「絵本ナビ」なら絵本の試し読みができます

うちでは、子どもが1歳くらいから絵本の読み聞かせを始めました。寝つきが悪かったのを解決しようと調べてたら「夜のルーティーンを決めるといいよ」とあって、絵本の読み聞かせるといいと書いてあったから始めたんです。

それで、絵本を買ったり図書館で借りたりして、5年経った今もほぼ毎日読み聞かせをしています。

そのおかげか、文字を読むのも書くのも、親がほとんど教えてなくても興味を持ちました。習得も早かったような気がします。

私自身、絵本を読むことでさまざまな気づきがあり、楽しんでいます。

絵本のテーマって自分が思っていた以上広く、可愛らしい内容だけでないのが面白いんです。絵本の主人公は仲間はずれにされたり、けっこうひどいことになったり、悪い子だったりもするんです。

さらに「ただ良い子になろう」とかじゃない結論が用意されている絵本もあります。

そういう絵本を読んで、子どもと「なんでだろうね」「あなたならどうする?」とか話したり、「あの絵本の子と同じだね」と生活の中でも話題にします。

こういう話題ってうまく説明できないことも多いので、すごく参考になります。

そんなわけで我が家では絵本を買う機会も多いので「絵本ナビ」で試し読みができるのはありがたい!

さらに「絵本ナビ」にはグッズもいろいろあって、好きなキャラクターのものがあると、子どもが喜びます。

0歳から大人向けまで種類が豊富な絵本ナビを、あなたものぞいてみてはいかがでしょうか。