清流 長良川とのお付合い

地方都市ライフ

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我が家の徒歩5分にある長良川は、とっても雄大で美しく癒されます。

・全長166km、岐阜県北部郡上市の大日ヶ岳から南へと岐阜県内を縦断し、伊勢湾へ流れ込む
・年間総流量は約40億m3
・古事記・日本書紀に記載されている「藍見川」が、長良川の旧称という説がある。
・中流域の岐阜市付近では地下を長良川の伏流水が流れており、良質の地下水を汲み上げて上水道として供給、一部では自家井戸で汲み上げて飲料水として利

驚きなのは、本流に河川法で規定されるダムが存在しないということで、1994年(平成6年)に長良川河口堰が出来るまで本州で唯一の本流に堰の無い大きな川だったそうです。

長良川周辺住民にとっての、生活の中で感じるメリット・デメリットを紹介します。

こんなに大きな川なのにダムがないなんて…

近くにいても知らないことばかりです

長良川って本当に綺麗!

・高知県の四万十川、静岡県の柿田川とならんで日本三大清流のひとつ
・1985年 中流域が環境庁(現・環境省)の「名水百選」に選定
・1998年 岐阜市の長良橋から上流約1kmまでの水浴場が環境庁の「日本の水浴場55選」選定
・2001年 「日本の水浴場88選」に全国で唯一河川の水浴場で選定

とにかく評価が高い長良川。

そんな清流だからこその名物、鮎。

2015年に「清流長良川の鮎」(里川における人と鮎のつながり)が世界農業遺産に認定されました。

鮎といえば、初夏から始まる長良川鵜飼で古くから有名です。

古事記にも記載されたり、織田信長がおもてなしに使っていたとも言われています。

澄んだ川底の石についた苔を食べて育つ天然の鮎からは、スイカに似た芳醇な香りが漂うため、「香魚」とも呼ばれています。

鮎釣の時期になるとかなり頻繁に見かけて、夏が来るなあと感じる風物詩です。

鮎料理を出す店は川周辺にたくさんあって、川魚が好きではない夫も食べられるほど美味しいです。

花火大会が満喫できる!

・7月最終土曜日 中日新聞社主催の全国選抜長良川中日花火大会
・8月第1土曜日 岐阜新聞・岐阜放送主催の長良川全国花火大会が開催
・どちらも打ち上げ数 3万発
・どちらも観客動員 30万人〜 40万人

大規模の花火大会を間近に、毎年見られるのは近隣住民の特権です。

川から近い戸建て住宅や新築マンションは、花火大会を自宅から見られるという宣伝文句で販売されている場合もありますし、いろいろな場所で人が集まって見ているのが地上からも分かります。

メイン会場の金華橋付近に出店が出て人混みができますが、土手にある川沿いの道は夕方になると車両交通禁止になり、散歩しながら花火を見られます。

それなので、毎年川沿いの道を歩きながら、川の上から上がる花火にゆっくり近づいていく…。

という贅沢な楽しみ方をしています。

冬でも花火の試し打ちが予告なくあったりして、音がするとすぐにルーフバルコニーへ行き、運良く見えると得した気分になります。

BBQ天国&水難事故

引っ越して驚いたのは、BBQ人口が多いことです。

自然豊かな場所が多く、そりゃ屋外で友人・家族とワイワイ過ごしたくなるのもわかります。

たまに我が家に県出身の友人たちを呼んでルーフバルコニーでBBQをしますが、皆さん火の扱いに慣れているし料理も手際良くしてくれるので、いろいろなアレンジ料理を食べさせてもらっています。

岐阜駅から北東にあたる、岐阜城眼下の岐阜温泉のホテルが並ぶ地域は、夏になるとファミリー層が多く訪れて子供たちが泳いだり、BBQを楽しめる場所なので、夏はたくさんの人が集まっています。

もう少し上流の関市にも浅瀬エリアがあり、川遊びテントがひしめき合っているスポットがあります。

ただし、長良川周辺は、場所によっては遊泳禁止エリアや危険エリアもあるので注意が必要です。

岐阜県発表では、平成20年〜令和2年の事故発生件数は80件(うち死亡者数37名)。

川遊びだけでなく魚釣りでも事故が発生しているようです。

安全を十分確保して、川遊びを楽しみましょう。

ハザードマップを必ず確認

長良川周辺に住む人間にとって水害に遭う可能性は常に意識されています。

土地が平坦で氾濫が起こると広範囲での水没が予想されるので、避難場所も必ず確認しておかなければなりません。

▷ 岐阜市ハザードマップ

近いところでは、2018年7月の大雨がありました。

夜中に大雨特別警報が出て、携帯からビービーと音がなって飛び起きました。

長良橋付近で水位20mを超え、橋の両岸にある大きな扉、長良橋陸閘(川の増水時にゲートを閉めて堤防の役割を果たす施設)が全閉しました。

そして我が家から大通りを挟んだ向こう側の、住民689世帯1508人に避難勧告が出されました。

結局市街地氾濫には至りませんでしたが、緊張の一夜でした。 (上流では氾濫がありました)

豊かな自然の恩恵だけでなく、畏怖を忘れてはいけないと考えさせられます。

まとめ

縁あって長良川近くに住むことになり、改めて自然の豊かさを実感しました。

長良川河川敷には自転車と歩行者だけが通れる遊歩道や、整備の進んだウオーキングコース長良川ウエルネスエリア、さらに右岸には長良川プロムナードなどがあります。

我が家から河原町という観光エリア方面へ行く時は、河川敷の遊歩道を自転車で走り(マラソンされている方もたくさんいます)、長良川を左に、右上空に岐阜城を見上げながら、絵の中に入ったような景色の中、気持ちいいサイクリングをしています。

こんな日常風景あり?長良川のそばに住めてラッキー!ということを実感する瞬間です。

過去の災害の歴史や防災意識を忘れずに、川付近に住めないと経験できないことを満喫しようと思います。