絵本の読み聞かせをしたいけれど、絵本がたくさんありすぎて何を選んだらいいかわからない!という方に、我が家で2週間ごとに図書館で借りてくる絵本の中から、子どもの興味を持ってもらいやすい、親子でお話を発展させやすい絵本を紹介していきます。
今回ご紹介する絵本は、
・サーカスをみよう/初版 1970年 ・だいくとおにろく/初版 1962年
絵本の魅力は、時代を飛び越えて子供に愛されるテーマを描けることです。
これだけ新しい絵本が出版されている中、版を重ねてきた本の魅力はなんでしょうか?
子供が面白いと思うものは何かを考えさせられる絵本をご紹介します。
古典と呼ばれるものの力を感じました。
子供が絵本に求めるものは過去も今も一緒なのですね
サーカスをみよう
作 H.A.Rey 訳 石竹光江
サーカスは非日常の世界!
動物園では見られない動物たちのパフォーマンスや、スーパーアクロバットの演技が目白押しです。
そんなワクワク感を単純な仕掛け絵本で表現されています。
- プードルが引っ張ってくるものは?
- 檻から何が出てくる?
- 道化師は何をする?
- 命令して始まるには?
- ボクシングの相手は?
- ボールを取っているのは?
- 綱渡りするのは誰?
- 三輪車に乗るのは?
- 滑り台を滑るのは誰?
- 世界一の力持ちは?
- フィナーレ
さあ、おってあるところを あけてごらん。
出典:サーカスをみよう
全ページで半分隠れるように折りがされていて、めくると思わぬ動物が…!
絵も少し古い感じが逆に魅力的で、サーカスの持つポリティカルな雰囲気が出ている素敵な絵本です。
だいくとおにろく
再話 松井直 絵 赤羽末吉
日本昔話の典型、鬼の要求に大工がうまく立ち回るお話です。
- 大工は村人から暴れ川に橋をかけるよう頼まれる
- 川で思案していると大鬼が現れる
- 鬼は目玉をくれたら橋をかけてやると持ちかける
- 後日大工が川へ行くと橋がかかっていた
- 鬼は大工に目玉をくれを言うが、大工は「待ってくれ」という
- 鬼は自分の名前を当てたら許してやると言う
- 大工は逃げた山で鬼の名前を聞く
- 次の日大工は鬼の名前を言い当て、鬼は消えてしまった
あるいていると、ふっと とおくの ほうから、
出典:だいくとおにろく
「はやく おにろくぁ めだまぁ もってこばぁ ええ なあー」
日本では、古くから名前について不思議な扱い方があります。
古典文学や昔話で、名前を呼ばれると名前を読んだ側にイニシアチブを取られるという物語がたくさん存在します。
物語の登場人物は、呼び名と本名を使い分け、本名は隠されていたりします。
この絵本もそのトリックを使った昔話の王道にあたります。
日本昔話も奥が深いですね。
まとめ
どちらも内容はシンプルですが、ページをめくるごとに展開が変わり、ワクワクさせられるのが特徴です。
さらに、郷愁を感じさせられる温かみのある絵で世界観が作られていて、ゆったりした雰囲気が魅力的なのではないかと思います。
3世代でお付き合いできる絵本。
これからも長く愛されていくのでしょうね。
こういう絵本に出会うと心が和みます。
日本昔話はもっと読んでみたいです
「絵本ナビ」なら絵本の試し読みができます
うちでは、子どもが1歳くらいから絵本の読み聞かせを始めました。寝つきが悪かったのを解決しようと調べてたら「夜のルーティーンを決めるといいよ」とあって、絵本の読み聞かせるといいと書いてあったから始めたんです。
それで、絵本を買ったり図書館で借りたりして、5年経った今もほぼ毎日読み聞かせをしています。
そのおかげか、文字を読むのも書くのも、親がほとんど教えてなくても興味を持ちました。習得も早かったような気がします。
私自身、絵本を読むことでさまざまな気づきがあり、楽しんでいます。
絵本のテーマって自分が思っていた以上広く、可愛らしい内容だけでないのが面白いんです。絵本の主人公は仲間はずれにされたり、けっこうひどいことになったり、悪い子だったりもするんです。
さらに「ただ良い子になろう」とかじゃない結論が用意されている絵本もあります。
そういう絵本を読んで、子どもと「なんでだろうね」「あなたならどうする?」とか話したり、「あの絵本の子と同じだね」と生活の中でも話題にします。
こういう話題ってうまく説明できないことも多いので、すごく参考になります。
そんなわけで我が家では絵本を買う機会も多いので「絵本ナビ」で試し読みができるのはありがたい!
さらに「絵本ナビ」にはグッズもいろいろあって、好きなキャラクターのものがあると、子どもが喜びます。
0歳から大人向けまで種類が豊富な絵本ナビを、あなたものぞいてみてはいかがでしょうか。