人との関わりをモチーフにした絵本2冊

おすすめ絵本

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絵本の読み聞かせをしたいけれど、絵本がたくさんありすぎて何を選んだらいいかわからない!という方に、我が家で2週間ごとに図書館で借りてくる絵本の中から、子どもの興味を持ってもらいやすい、親子でお話を発展させやすい絵本を紹介していきます。

今回ご紹介する絵本は、

 ・くまのこ3きょうだい ふねのきょうそう
 ・ぞうがいます

我が子も年少組になり人間関係を築き始めています。

親として人との関わり方を教える時に、参考になる絵本です。

年少になると人との関わりが始まっています。
小さくたって社会の中で生きているんですもんね。

今回ご紹介する絵本は、2冊とも特に絵が魅力的な本です。

色がはっきりしていて、発達途中の幼児の目にわかりやすいでしょう。

絵柄も子供がかわいいと思うタイプですし。

文章も簡潔で、大人から見ても深い意味が込められている絵本です。

くまのこ3きょうだい ふねのきょうそう

 作 中川ひろたか
 絵 中川貴雄

双子のお兄ちゃんと末っ子のくま兄弟の、遊びながら助け合う関係が描かれています。

  • 3兄弟の紹介
  • 川でそれぞれのアイテムで流し競争を始める
  • 次男が川に落ちるが長男は冷静に対処
  • 3男が勝手に走っていき兄2人が危険を察知。追いかける。
  • ギリギリ追いつき危険を知らせる。

「だいじょうぶ、たってごらん?」
くまたろうがしずかにいいました。

出典:くまのこ3きょうだい ふねのきょうそう

お兄ちゃん、次男、末っ子の特徴が出ていて、どこのお家でもあり得るシュチュエーションが展開されます。

大人がいない子供たちだけで遊ぶ場面で危険が起きると、見ている方はハラハラしてしまいますが、

子供たちの力だけで状況を把握し、危機を乗り切るたくましさを感じます。

子供と危ない場所の話をしたり、こんな時はどうすればいいかを話すキッカケになりますし、

助けたお兄ちゃんたちを褒めることで、危険を察知し、兄弟だけでなく誰かを助けることの重要性を教えることもできると思います。

ぞうがいます

 作・絵 五味太郎

とても簡潔な文章展開で、哲学的な絵本です。

高学年のお子さんでないと、言葉の意味までは理解できないかもしれません。

でも、言葉にリズムがあって読みやすいですし、絵柄も楽しいので小さいお子さんとも読める内容になっています。

誰もがみんな一人ではないと勇気をくれる内容です。

  • 僕にしか見えないぞうがいる
  • ぞうは僕を励まし、パワーをくれる
  • 僕だけのぞうは慰め、気遣い、心配し、注意を促す
  • 僕のぞうは案内してくれ、同じ気持ちになってくれ、一緒に遊ぶ
  • ぞうのことを父さんに話すと父さんにはライオンがいた

とても短い言葉の中にも、心情が変わっていくことが分かるような構成になっていて、詩を読んでいるような感覚になりました。

「ぼくだけのぞうがいます ぼくをなぐさめます」

出典:ぞうがいます

絵柄は五味ワールド全開で、可愛くてシュールでオシャレ。

いろんな子供たちのシーンが出てくるので、どんな場面が描かれているのかを子供と話すのも良いでしょう。

内容が理解出来るお子さんであれば、お友達など周囲の人間関係で悩むときに、こういう発想もあるよと投げかけることもできるでしょう。

物理的に一人であっても、見えない誰かがあなたを見守っているよと伝えられる素敵な絵本です。

まとめ

幼児であっても、保育園、幼稚園や近所の人間関係があり、悩む場面も出てきます。

人間関係の悩みはずっとつきまといます。

その中でも、家族や兄弟や、心の中に助けてくれる誰かがいて人は生きていること。

心配したり励ましてくれたりする人がいること。

自分も心配したり、励ましたりする側にもなれること。

今回ご紹介した絵本は、決して一人ではないよということを伝えています。

子供たちには、人との関わりを怖がらず、しなやかな発想を持って人間関係を楽しむことを知って欲しいと思います。

「いろんな考え方がある」を知ることが、心を強くする気がします。

「絵本ナビ」なら絵本の試し読みができます

うちでは、子どもが1歳くらいから絵本の読み聞かせを始めました。寝つきが悪かったのを解決しようと調べてたら「夜のルーティーンを決めるといいよ」とあって、絵本の読み聞かせるといいと書いてあったから始めたんです。

それで、絵本を買ったり図書館で借りたりして、5年経った今もほぼ毎日読み聞かせをしています。

そのおかげか、文字を読むのも書くのも、親がほとんど教えてなくても興味を持ちました。習得も早かったような気がします。

私自身、絵本を読むことでさまざまな気づきがあり、楽しんでいます。

絵本のテーマって自分が思っていた以上広く、可愛らしい内容だけでないのが面白いんです。絵本の主人公は仲間はずれにされたり、けっこうひどいことになったり、悪い子だったりもするんです。

さらに「ただ良い子になろう」とかじゃない結論が用意されている絵本もあります。

そういう絵本を読んで、子どもと「なんでだろうね」「あなたならどうする?」とか話したり、「あの絵本の子と同じだね」と生活の中でも話題にします。

こういう話題ってうまく説明できないことも多いので、すごく参考になります。

そんなわけで我が家では絵本を買う機会も多いので「絵本ナビ」で試し読みができるのはありがたい!

さらに「絵本ナビ」にはグッズもいろいろあって、好きなキャラクターのものがあると、子どもが喜びます。

0歳から大人向けまで種類が豊富な絵本ナビを、あなたものぞいてみてはいかがでしょうか。