絵本の読み聞かせに飽きちゃう子への対策!選び方と効果も解説

絵本を読む子ども おすすめ絵本

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絵本を読み聞かせたいのに興味を持ってくれない

絵本を読んでいても途中で他のことに興味がうつっちゃう

小さい子どもに絵本を読み聞かせても、すぐに飽きちゃって、なかなかちゃんと聞いてくれないですよね。

しかし、そもそも子どもの集中力は、大人よりもずっと短いんです。一般的に小学校低学年くらいまでの子どもの集中力の長さは「年齢×1分」もしくは「年齢+1分」といわれています。3歳なら3〜4分、4歳なら4~5分程度です。中学生くらいでやっと15分程度なんです。

でも、ちゃんと読んでくれない子どもに絵本の読み聞かせを続けるのは、親にとっても面倒くさいもの……。

聞いてくれないと、親のやる気が続かない……

毎日読み聞かせたほうがいいのかな?と頑張っていても、親にも気力と体力の限界があります。

そんな絵本の読み聞かせに飽きちゃう子への対策は、ずばり「好きな絵本との出会い」「絵本を目につくところに置くこと」です。

子どもが絵本に興味を持ってくれれば、親も読み聞かせがいが出て続けやすくなるでしょう。

就学前の絵本の読み聞かせの将来的な効果は、さまざまな調査で実証されています。中高生で読書活動ができている子の調査では、高い自己肯定感を持ち、文化的教養や論理的思考、社会性や未来志向がある、という結果があります。

読書好きの子どもになってほしい……と思いつつも、絵本の読み聞かせに悪戦苦闘していた私が見つけたのは、「絵本ナビ 」というサイトでした。

子どものお気に入りの絵本を見つけられたことで、絵本の読み聞かせスピードが急激に変化しました。

そこでこの記事では、絵本の読み聞かせに飽きちゃう子への対策を詳しく解説します。

子どもの集中力がないことや、好きな絵本が分からないと悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。

絵本の読み聞かせに飽きちゃう子への対策

ベッドで読み聞かせ

絵本の読み聞かせに飽きちゃう子の割合は、何も対策しなければ、ほぼ100%じゃないかなと思います。ここでは7つの対策を紹介します。

好きな絵本を見つける

絵本の読み聞かせに飽きちゃう子への対策の最も強力な一手は、その子の好きな絵本を1冊でも見つけることです。

子どもが好きな絵本なら、毎日読んでも、何十回何百回読んでも子どもは飽きません

我が家で最初に見つけたお気に入りの絵本は「ちいさなちいさな おかしのまち」でした。娘の好きなピンクの装丁で、キャラクターがかわいい。さらに大好きなお菓子がいっぱい出てきます。

娘はこの絵本を読みまくり、文字が読めないのに暗記して自分で読んだり、絵の形や色をマネしたりしていました

この本をきっかけにして、同じキャラクターのシリーズや他の絵本を探すようになり、絵本の読み聞かせが軌道に乗りました。

このように好きな絵本に出会えると、子どもは読むだけでなく、さまざまな方法で絵本と向き合っていきますよ。

毎日短い時間でも読む

何事にも飽きっぽい子には、絵本の読み聞かせを毎日短い時間でも読むのもおすすめです。歯磨きやお風呂と同じように、生活習慣にしてしまうのです。

短い時間でも絵本を毎日読む習慣ができると、絵本を読むことへの気負いがなくなり、子どもにとっておもちゃで遊ぶのと同じ行為になれば成功です。

短い時間の読み聞かせで習慣になれば、徐々に絵本に集中できる時間も伸びていくでしょう。

聞いてなくても読む

絵本の読み聞かせを習慣化するには、聞いてなくても読み続けることも重要なポイントです。

子どもは目を向けていなくても、親(または家族)の声は聞いているものです。それは、親の声に対して安心感や心地よさを感じているからです。

親が子どもの声を聞き分けられるように、子どもも生命の危機を避けるため、親の声に反応するようにできています。

そのため、絵本の読み聞かせの途中で他の遊びを始めてしまったとしても「こっちきて座りなさい」と言わないで、そのまま読み続けましょう。

面白い声を出して読む

絵本の読み聞かせに飽きちゃう子に興味を持たせる方法として、面白い声を出して読むのも効果があります。

キャラクターになりきって大袈裟に声を変えてみたり、リズムのある読み方を心がけてみましょう。

子どもは面白い声や音に敏感で、とても面白がります。子どもに声マネさせて、一緒に読んでも良いでしょう。

親の方が恥ずかしく感じるくらい、大袈裟な声色を使ってみましょう!

仕掛け絵本を読んでみる

普通の絵本の読み聞かせで飽きちゃう子には、仕掛け絵本を読んでみても良いでしょう。

小さい子どもは興味があることを何度も繰り返す習性があります。おもちゃ箱からおもちゃを出したり入れたり、蓋を開け閉めしたり、大人から見て何をしたいのかが分からないくらい繰り返します。

これは小さな変化を見つけていたり、予測ができることに対して安心感を持ったりする、子どもならではの行動です。

そのため、仕掛け絵本にある手触りの違いや形の面白さは、子どもにとって興味を持ちやすいでしょう。

目につくところに絵本棚を作る

子どもが絵本をおもちゃと同じくらいの感覚で手に取れるよう、リビングなど目につくところに絵本棚を作るのも有効な手段です。

読み聞かせで飽きちゃうような絵本に興味がない子でも、いつも目につくところにあれば、気になるものです。

もし、子どもが絵本を取り出したら、すかさず読んであげましょう。

それを繰り返していくうちに、絵本を読めるような環境ができて、他の本にも興味を持つ可能性があります。

絵本を読む時間を決める

何事にも飽きっぽい子には、絵本を読む時間を決めることでルーティンにするのも効果的です。

おすすめなのは、寝かしつけのルーティンに入れてしまうこと。

絵本を読むこと=寝る儀式にすることで、寝かしつけの苦労も軽減できる可能性もあります。

絵本を読む親の声に慣れてくると、読み聞かせの途中で寝てしまうようになる子もいます。親の声が子守唄代わりになるくらい読み聞かせが続けられれば、習慣化したといえるでしょう。

紙の絵本があるといいのはどうして?

絵本を読むパパと子ども

現在、サブスクや読み聞かせアプリなど、さまざまなカタチで絵本を読める環境があります。

我が家もいろいろ試してみましたが、やっぱり紙の絵本が一番良いと思うに至りました。

理由は2点です。

  • 紙の絵本なら、子どもの目につくところに置いておける
  • 子どもが自分で手に取りやすく、自分で繰り返し読める

小学生になる前の子どもは、パソコンやタブレットでスクロールはできても、アプリを立ち上げて目当ての本を探して開くのはまだまだ難しいです。そのため、子どもが読みたいと思っても紙の本でないと、親に言わなければならず、手に取る機会を減らしてしまいます。

子どもは、繰り返して遊ぶのが好きです。これは経験の少ない子どもならではの発見遊びです。

子どもは繰り返し遊びを通して、驚きと発見を得るだけでなく、繰り返して結果が同じことに安心する習性があります。これをうまく使えば、飽きっぽい子でも好きな絵本は繰り返し読めます。

さらに、生の声で読み聞かせることも重要です。子どもにとって親や家族など親しい人の話し声は最も心地よく、心が安定します。

子どもとコミュニケーションを取る上でも、声は大切なツールなのです。

絵本を読み聞かせることの効果

ノートに書く子ども

絵本を読み聞かせることは脳の発達につながる効果があるとして、学術的にも実証されています。

このことから絵本の読み聞かせは、0歳から始めるのが良いといわれています。

しかし、0歳の子育て中は、親が最も余裕のない時期ですよね。私は親が無理するよりも、1歳以降から始めるのでも良いと思っています。

成長して単語がわかるようになると絵本に反応してくれるので、親も読み聞かせへのモチベーションができて、続けやすくなりますよ。

言葉の発達をうながす

絵本の読み聞かせは、言葉の発達をうながす効果が絶大です。

子どもは3歳ごろまで、聞いた言葉の発音やニュアンスをそのままのカタチで脳内で受け取れる特殊な能力があります。母国語を自然に習得できるのもこの能力のおかげです。

この時期に絵本の読み聞かせをすることは、日常会話ではあまり使わないものも含めて「言葉」という材料を子どもにたくさん渡せます。

その結果、子どもの言葉の発達をうながす効果が期待できます。

共感力を育てる

絵本を読み聞かせる中で、子どもの共感力を育てる効果もあります。

絵本の中に出てくるキャラクターの気持ちを知ることで、日常生活では馴染みのないことを絵本の中で経験したり、気持ちの種類を知ったりできます

生の声で読み聞かせると、読み手の感情も声にのりますよね。子どもはそれを聞き分けているようです。

誰かの気持ちに共感することを話し言葉だけで教えるのは、なかなか難しいもの。

絵本の力を借りて「この子はどう感じてる?」「〇〇ちゃんならどう思う?」など質問しながら一緒に考えるのも良いでしょう。

語彙力・国語力がつく

絵本の読み聞かせをすると、子どもの語彙力・国語力を育てます

絵本はイラストと一緒に読み進めるため言葉の内容を理解しやすく、徐々に文章として理解できるようになり、読解力につながっていきます。

我が家で絵本を読み聞かせの効果を実感したのは、教えてないのにひらがなを書けたときと国語力に気づいたときでした。

年少組のとき、子どもがひらがなを書いているのにびっくりして、どこで知ったのか聞いたら、お気に入りの絵本に書いてある手紙のページでした。お友だちに手紙を書いてみたかったようです。

また年長組のとき、市販の学習帳にあった「『かめ( )うさぎ( )おいぬきました』( )に入る言葉を選ぼう」という問題をスラスラと解いていきました。理屈はわからなくても、どんな言葉を入れたら違和感がないかということを理解しているようでした。

絵本を読み続けることで、知らず知らずのうちに言葉への興味を育てたり、日本語の正しいカタチを覚えたりできたようです。

会話じゃなく、文章を読んでいたおかげなのかなと感じています

想像力や考える力を育む

絵本の読み聞かせは、想像力や考える力を育む効果があります。

絵本のストーリーには多種多様のテーマがあります。はっきりしたメッセージ性を感じる話もあれば、言葉遊びのような話もあり、子どもの想像力を刺激します。

絵本の世界が当たり前になると、子どもは空想の世界を自分で考え出したり、日常の出来事で起きることの理由を考えたりできるようになります。

また、主人公の気持ちを想像したり考えたりするキッカケにもなるため、思いやりの心も育てられるでしょう。

親子関係を豊かにする

絵本を読み聞かせる時間は、親子関係を豊かなものにしてくれます。絵本を読み聞かせる期間は子どもが自分で読めるようになるまでの時間しかなく、親子にとって大切な時間といえるでしょう。

親子や家族とのコミュニケーションが増えることで、子どもは愛情を受けていると感じられます

すると子どもの情緒が安定するため、健全な日常生活が送れるでしょう。

さらに読書の習慣や表現力が身につき、自己肯定感にもつながる効果が期待できますよ。

子どもが飽きずに読み聞かせできる絵本の選び方

子ども部屋の姉弟

子どもにとって良い効果が期待できる絵本の読み聞かせですが、飽きちゃう子にはどう対処すればよいでしょうか

ここでは、絵本の選び方で注意するポイントを紹介します。

子どもの年齢に合った絵本を知る

絵本を選ぶ際、年齢に合わせたものを選ぶと子どもの興味をひきやすいでしょう。

乳幼児期は成長段階によって、反応するものが違います。脳や体の発達に合わせて絵本を選びましょう。

年齢絵本の特徴
0〜1歳触り心地や素材を楽しめるもの。
鮮やかではっきりした色使いのイラストやリズム感のある言葉で描かれているもの。
2〜3歳身近な生活や自然がテーマのもの。細かい絵や変化する表情が描かれているもの。
4〜6歳ストーリーが楽しめ、親子でコミュニケーションが取れるもの。
子どもの好みに合わせたイラストや色使いのもの。
仕掛け絵本など、ページごとに変化のあるもの。
7歳以上テーマ性の高い長編。複雑なストーリーや主人公の成長が描かれているもの。

子どもが興味を持つテーマの絵本を選ぶ

絵本に飽きちゃう子でも、自分の興味があるテーマならば手に取る機会が多くなります。

例えば、図鑑のように絵がたくさん載っているものや、面白い顔の表情が載っているのも興味を引きやすいでしょう。

クイズになっているものや、何かを探すタイプ、仕掛けのある絵本に興味を持つ子どももいます。

子どもがどんなことに反応するのかを観察して、絵本を探してみましょう。

子どもの好きなテイストや色が使われている絵本を選ぶ

子どもに合う絵本選びでは、使われているイラストが子どもの好きなテイストであることも重要なポイントです。

子どもは好みに合ったイラストの絵本でないと、最初は読んでくれても、ほとんど手に取らなくなります。

子どもにとって絵本の中心は「絵」です。子どもが文章のテーマやメッセージの素晴らしさに気づけるのは、ストーリーがしっかり理解できる小学生以降になってから。

それまでは子どもの好きなタイプのイラストや、色彩がふんだんに使われている絵本を選ぶと良いでしょう。

絵本は大人の視点で選ばない

絵本を選ぶ際に気をつけたいのは、大人の視点で選ばないことです。

大人はメッセージ性の高いものや学びのある話を選んで、絵本を通して子どもに何かを学んでほしいと考えてしまいます。つい、いたずらを楽しむ主人公よりも、正直で素直な主人公を選んでしまいがちです。

しかし、そのような「いい子」の出てくる絵本は、子どもにとってどうでもいい場合が多いのです。それよりも、イラストの面白さやいたずらが楽しい方が好きな子が多いでしょう。

小さな子どもにとっては、絵本はおもちゃの一つでしかありません。

そのため、絵本を選ぶときは子どもの目線で選ぶようにしましょう。読んだ後、親がどう感じるかを話せば、子どもは徐々に内容を理解していきますよ。

絵本ナビで試し読みして飽きない絵本を探そう

絵本ナビ

絵本の読み聞かせに飽きちゃう子に興味を持ってもらうための最強の対策は、お気に入りの絵本を見つけて、いつでも手に取れるようにすることです。でも、それってものすごくハードルが高いんですよね。

それに絵本って、小さな絵本でも1冊1,000円弱、一般的に1,500円程度で決して安い買い物ではありません。読むか分からないのに何冊も買うのは、ちょっと大変です。

そこで役に立つのが2000万人もの人が利用する「絵本ナビ 」というサイトです。ここでは、絵本ナビサイトの魅力を詳しく紹介します。

全ページ試し読みができる

絵本ナビでは、2,324冊もの絵本を1回だけ全ページ試し読みができるんです。数ページのみ試し読みができる絵本も10,966冊あります(2024年3月1日現在)。

しかも利用は会員登録するだけで、無料で利用できるのもポイントです。

専用アプリもあるので、パソコン・スマホ・タブレットがあれば簡単にどこでも試し読みができます

忙しくて図書館や本屋にいけない方も、隙間時間でも絵本を検索できます

商品数が多い

絵本ナビで取り扱う絵本数は、なんと3万冊!(2024年3月1日現在)。

これだけの量から探せば、子どもの興味のある本が探せそうです。

しかけ絵本や音の出る絵本、大人が楽しめる絵本まで、幅広いジャンルの絵本がそろっているので、赤ちゃんから大人までが楽しめる絵本を探せます。

絵本の検索がしやすい

絵本ナビは絵本の検索がしやすく、年齢別やテーマ、ジャンル、シリーズ化されているものなどから検索できます

面白いのは、読み手の立場別(ママ・パパ・じいじ・ばあば・先生・その他)という項目があるところ。絵本ナビユーザーの情報を集計して人気の絵本を紹介してくれます。

また、それぞれのページで見どころやレビュー、評価や感想も掲載されているので、絵本選びの参考になります。

我が家でもただ人気があるというだけで絵本を買ったところ、ぜんぜん興味を示してくれないことがありました。

その点、絵本ナビならさまざまな切り口で検索できるので、子どもが好きそうな本を探せます。

図書館や本屋で歩きながら探すよりも、子どもを抱っこしたまま簡単に探せるのが魅力です。

さいごに

我が家も子どもが1歳ごろ、なかなか落ち着いて読み聞かせできないのが悩みでした。

でもお気に入りの絵本に数冊出会うと、夜の寝かしつけの時に読み聞かせる習慣がすんなりつきました。

今度は逆に親が泣きたくなるくらい、何度も何度も何度も読み聞かせを要求されることに。多い時は1日10冊以上……さらにお気に入りを数回リピートさせられました……。

これはこれで、修行のような日々でした

文字が読めない頃は丸暗記をしたり、文字が読めるようになると私に読み聞かせしてくれるようになったりしました。

さらに、文字が書けるようになると、全ページ書き写しにも挑戦していました。

将来的にも我が子には本好きになってほしい……と思うのが親ごころ。きっかけさえあれば、絵本が好きになるお子さんも多いと思います。

ぜひ、お気に入りの絵本を身近に置いて、何度も読み返せる環境づくりをしてみてください。