ここで紹介する内容は、現在会社員の私が経験し、考えたことであって、個人の見解に傾いた内容になります。
誰にも当てはまるような部分があるのかは、私にもわからないけれど、ほんの少しでも誰かの何かに触れることがあれば幸いです。
人生は人それぞれ。
私もたくさんのブログを読んで、共感も違いも含めて励まされてきました。
出産前の職場環境
地方都市に引っ越すことになった時、在住地域では仕事はないだろうと予測して、引っ越す前に就職活動を終え、近隣大都市で就職しました。
新しい職場は電車通勤で、家から1時間はかかる中小企業でしたが、これが住んでみて大きなギャップがありました。
就職先の社員さんたちは車通勤がほとんどで、通勤時間は長くて30分。
勤務時間プラス通勤時間のギャップが生活に重くのしかかってきていました。
そんな生活が続いて約1年半経った頃の妊娠でした。
そして私の両親は関東在住、夫の父は関西在住、母は他界していて、在住地域の近くには知り合いもいない状況でした。
会社の人とも休日会うにも1時間くらいかけて
待ち合わせ場所に行く距離感でした。
会社の規模や経験値は重要
当時会社は17名の少人数で属人的な仕事が多く、かなり忙しく働いていました。
会社の環境は以下の通りでした。
- 40代後半の女性社長(独身)
- 既婚者は当時社員17名中5名 (小学生以下の子持ち男性2名、女性1名)
- 幼児のワーママは1名(時短勤務、出産後入社、30代、通勤は車で15分)
- 超過労働もままある職場
- 産休・育休取得者は今までいない
乳幼児のワンオペ育児と仕事の両立にどこまで理解が得られるか全くわからず、この会社で現実的に仕事を続けられるのか悩みました。
内勤のパソコン業務をしているので、在宅勤務ができないかを相談しよう。
できなければ退職するしかないと自分の意思が固まってから、妊娠の報告をしました。
会社で妊娠報告の反応
年末の仕事納めの日に毎回、今年・来年について一言づつ社員が発表するので、そこで妊娠報告をしました。
「皆さんに報告がありまして…」あたりから、緊張感からか私の耳が遠くなっていった感覚がありました。
突然ワーママが泣き出してのが見えて、「なんで??」と思いつつ、つられて涙が出てきました。
「本当に良かったね…」とワーママは言ってくれました。
他の社員さんからも「おめでとう!」「やったね!」と次々に言葉をかけられました。
ああそうだ、これは祝い事なんだ、それに40代の妊娠は他の人から見ても奇跡だったのだと気づいた瞬間でした。
そして、ここで仕事を続けられたらいいなと前向きな気持ちになりました。
仕事のやり方を考える
会社となんども話し合い、在宅勤務・時短勤務が決まりました。
ただ、3年後には会社に復帰するだろうという想定で話していました。
それは、今となってはあくまでも未経験者の考え。
仕事しながらのワンオペ育児をまだ理解していなかったなと思います。
仕事の仕方については、実際に育休終了後に詳しくご紹介していきます。
私に育児と仕事をする友人がいれば違ったかもな…
産休・育休制度を使う社員は、会社にとって初めてで、申請等も時間をかけて社労士と進めました。
在宅勤務を行うのも会社にとって初めて。
何が想定されるかを考えながら必要な機材の選定や引き継ぎを行いました。
復帰直前に会社からパソコンが支給されることになり、出産前までに自宅に仕事スペースを作ることが急務となりました。
まとめ
出産後仕事を続けるか、変えるか、やめるかは、ホントにそれぞれの環境と考え方と体力と周りの理解などで全然違う判断になってきます。
私が会社を辞めない選択ができた外的要因は
- 社長が女性である程度の理解があった
- 幼児のいるワーママがいた
- 会社として女性ライフワークバランスを推進する行政の認証マークを欲していた
- 会社として産休・育休取得者がいる実績を作りたかった
ということが影響していました。
私の考えはかなりマイナス思考だったと言えます。
- これまで働いてきた環境の中で、未就学児のワーママがいたことがない
- 友人たちはすでに小・中学生のママ、みんな専業主婦かパート勤務
- 40代出産後で就職先は見つからないだろうという予測
私には誰もお手本がなかったというのも、私独自な環境と言えるでしょう。
妊娠・子育ては恐ろしいほど予測通りにいかないので、途中で変更していくつもりで向き合うのが良策、というかそれしかできません。
一番怖いのは、ママが精神的・体力的に追い込まれること。
乳幼児を危険から守るためには、現実的に相当な体力が必要になります。
体力は健全な精神がないと長く持ちません。
特にワンオペ育児をする場合、心や体が疲れていても助けてくれる手は期待できませんから、育児者の心身管理がスーパー大事になってきます。
育児と仕事の両立は、ママとその家族が臨機応変に対応できる体制を整え、覚悟を決めることが必要です。
出産前はまだまだ現実が見えていませんでした
今の私なら違う道を選んでいたかも…