関東から岐阜へ。9時間の旅路での後悔

40代高齢出産

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生後3ヶ月の我が子とともに車による岐阜への帰宅を決行しました。

Googleマップの経路検索では、中央自動車道を使い、休憩を入れると約7時間の道のり。

実際には9時間かかり、自分の目論見の甘さと赤ちゃん連れの大変さを痛感しました。

その時の経験から、やっておけば良かった事を振り返ります。

私が自家用車のない家庭に育ち、車移動の経験が乏しいのも後悔の遠因でした

後悔その① 帰省時のトラブルを詳しく調べておくべき

赤ちゃんを連れて長時間移動は初めての経験です。

何が起きる可能性があるのか実際の経験者の声を見て、実際の物理的準備はもちろんのこと、やるべきは心の準備です。

そう、トラブルに対しての心構えが足りていませんでした。

赤ちゃんとの生活は、想定外が連続して起きることが基本だという心構えをつけ、何があっても「大丈夫、何とかなる」というメンタルを持ち続けることが大事です。

トラブル対処はいつも助けがあるとも限らず、孤独との戦いでもあります。

メンタル維持はとっても大事です!

さて、新幹線で帰る選択肢をなぜ選ばなかったのか?

実家から在来線と地下鉄を乗り継ぎ東京駅へ、新幹線で名古屋へ、在来線で岐阜へ。

乗車時間だけだと4時間ほど。

乗り継ぎや不足の事態を加味しても5時間強…。

車でGoogleマップ経路検索で6時間。

電車の中で泣かれたり、オムツを取り替えるのは大変だし、大量の荷物を送る手間・受け取る手間が想定されました。

車の方が行動の自由度が高いので、時間がかかっても車で帰る選択をしました。

選択自体は後悔はしていません。

現在の視点から見ると、どちらでも良かったと思います。

多分どちらも大変だったと思うから。

というわけで、甘ちゃんだった私たち家族は、夜7時くらいには着くだろうと予想し、午後1時に出発しました。

後悔その② 機能的なバッグを用意しておくべき

車の中で長時間過ごすための準備として

・オムツ ママバッグに3枚・座席に15枚(トランクに1パック)
・お尻ふき濡れティッシュ1パック
・着替え ママバッグに1セット・座席に2セット
・粉ミルクの用意 1回分(基本は母乳で)
・ガーゼ5枚とタオル1枚
・11月だったので、小さい毛布とおくるみ用布
・抱っこひも
・絵本、おもちゃ、ぬいぐるみ
・オムツ用ビニール袋

準備としては、まあまあだったと思います。

当時ママバッグとして使っていた柔らかい布の大きな袋状バッグ。

ママバッグで検索すると様々なものがありますが、リュックはもともと肩が痛くなるので苦手で、四角いバッグもあまり好みではなく、産院にいた頃から明るい色の大きな肩がけのバッグをずっと使っていました。

あの時の私に言いたい。

検索すると出てくる売れ筋ママバッグは、機能的に優れているから、みんな使っているのです。

この後大惨事が起きるのですが、その時痛感したのは、①バッグが自立してくれて、②ポケットがたくさんあり、③中身が見やすく取り出しやすいものが必要だったこと。

自分中心に考えて用意しておかなかったのは、自分の見通しの甘さでした。

後悔その③ 乳児のオムツ替えは多機能トイレで行うべき

高速に入り少ししてから、あれ?臭うな、オムツを取替えようと近くのPAでママバッグを持ち、我が子と初めてのトイレに向かいました。

全くのど素人だった私は、多機能トイレの前を通り過ぎ、女子トイレにあるベビーシートのある個室に入りました。

多機能トイレは車椅子などに乗る方、年配の方が使われる場所だと思っていて、あんな広い個室を自分が使用するという事はチラッとも浮かびませんでした。

「へ〜、イマドキのトイレってこんな感じなんだ」

初めて入るベビーシートのある個室は、とても広く感じました。

清潔感があって、綺麗で、いい時代だな〜なんて思っていました。

ママバッグからオムツを出し、高いところにある壁掛けにバッグをさげて、いざ我が子をベビーシートに寝かせてオムツを開けると…背中いっぱいにウンチがべっとり!

一瞬でパニクりました。

全てを脱がせて、体を拭いて、服を着せて、オムツを取り替えて、ゴミをまとめて、汚れた洋服をまとめるにしては、スペースが狭いし、とにかく荷物の置き場所がない!

落ち着け、落ち着け、何とかなる、何とかなると呪文のように独り言を言っていました。

大泣きする我が子を気にしながら、慌てて布バッグからワサワサと必要な荷物を出して壁掛けにかけ直しましたが、頭に当たってなんて邪魔なこと!

便座のフタの上しかスペースがないので、仕方なく汚れた洋服やオムツを床に置き、ウンチを拭いた濡れティッシュを床を汚さないよう丸めながら床に落とし、私自身もウンチで汚れないように注意しながら、我が子を抱きかかえ服を脱がせ、タオルで体をざっと拭いて新しい服に着替えさせました。

我が子は終始泣き続けました。

私も半泣きでしたが、何とか全てを終えて片づけ終わりました。

外へ出た時のなんとも言えない達成感。

そして、一人での育児が始まったんだという実感がわきました。

この後の育児の中で、ここでのシーンは何度も思い出し、自分を鼓舞することになりました。

母乳育児のメリットを発揮

Googleマップの経路検索で6時間と出ていたので、1回どこかで母乳をあげて、次は家であげればいいかなぁと安直に考えていた計画はガラガラと崩れました。

昼過ぎに実家を出てから、すでに周囲は真っ暗。

あまり車が停まっていなさそうなPAを選びながら、駐車場で2度、母乳をあげました。

母乳育児だったおかげで、場所を選ばず臨機応変に対応できたのはとてもありがたかったです。

母乳をあげる時間は30分ほどかかるので、それも予定時間を超える要因となりました。

初冬の夜7時頃、人気のない駐車場にポツンと停まっている車内の後部座席で、遠くに走行する車の音を聞きながら、目の前には小さな公衆トイレの光がホワンと見えて、とても静かな気持ちになりました。

トイレのそばにある自販機で夫がコーヒーを買い、ガランと音がしました。

全てが薄いベールの向こう側の出来事に思えました。

胸元を見ると、我が子がクックッと母乳を飲んでいる、でも、なんだか今の世界から遠くて、絵画や童話を見ているようで、「赤ちゃんは預かりもの」という言葉が浮かび、不思議な感覚になりました。

夜10時過ぎ、岐阜の我が家へ到着しました。

まとめ

後悔その①   帰省時のトラブルを詳しく調べておくべき
後悔その②   機能的なバッグを用意しておくべき
後悔その③   乳児のオムツ替えは多機能トイレで行うべき

最低限クリアしておけば、トラブルは避けられませんが、心を落ち着かせて、すべき対応がスムーズに行えるでしょう。

全てにおいて機能的であること。

それが苦しい状況を短時間にしてくれ、最終的にメンタルを支えます。

泣きたいくらいのトラブルでも慌てずに。何とかなります!