人間って不思議!副乳ってなに?新型出生前診断ってなに?

40代高齢出産

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今回は妊娠して起こった自分の内面変化についての話題になります。

妊娠するまで全く知識のないことが次々と起こり、びっくりの連続でした。

自分が妊婦になって実感したのは、妊娠することって大変なことだ、想像もつかない状況に立ち向かうんだということでした。

時間が経つにつれ、恐怖とワクワクが行ったり来たりで忙しい精神状態になっていきました。

そして、世界中の母たち、過去、現在、未来のあらゆる母たちへの尊敬の念が大きくなりました。

これが子供をつくるってことなんだ…
大丈夫かな、私

でもどこかで、「みんな(かなり多くの人々)がやってるんだから何とかなる」と楽観的な気持ちも持っていました。

なにこれ!ワキに副乳がでてきた

ある日、ワキの下のクリクリとした膨らみを見つけました。

うそ!まさか乳ガン?と慌てて調べてみると、副乳という聞きなれないワードにたどりつきました。

犬や猫など哺乳類動物は複数の乳房がありますが、人間もかつて持っていた複数の乳房が進化の過程で退化していきました。

その名残として、稀に乳房や乳首が複数できることがあり、それを副乳と言います。

副乳は、脇あたり〜乳房〜おへその横あたりを「ミルクライン」と呼び、その中のどこか、多くはワキの下あたりにできます。

男性でも1.5%、女性の5%に出現していて(10〜20人に1人くらい)、めちゃくちゃ珍しいわけではないようです。

副乳は本来であれば胎児期に退化してなくなるはずの乳房が、残ったまま発達してしまう先天的なものなので、病気ではありません。

不安を感じる方は、産婦人科の先生に相談し、悩むストレスを早く解消した方がいいでしょう。

私の場合は、出産後アタフタしているうちに、気がついたら無くなっていました。

私の体験では痛みはありませんでしたが、痛みや腫れが強くてつらい症状もあるようです。

妊娠をして、当たり前ですが改めて、人間は動物なんだなと思い知らされました。

新型出生前診断の種類は?

私は超高齢出産だったので、新型出生前診断を受ける・受けないの判断は多くを考えさせられることになりました。

新型出生前診断とは、妊娠中に母体から採血をして血液検査をして胎児の染色体異常を調べる検査のことです。

種類は5種類です。

 非確定検査:新型出生前診断(NIPT検査)、母体血清マーカー検査(クアトロ検査)、
        コンバインド検査(OSCAR 検査)
 確定検査:絨毛検査、羊水検査

確定検査は実際に子宮を穿刺するため、破水や流産死産のリスクがあるので、非確定検査で調べて陽性なら確定検査へ進むのが一般的です。

新型出生前診断は、妊婦健診とは違って必ず受けなければならないものではありません。

私の場合は、産婦人科の検診時に用紙をもらい、「検査するかをご家族と相談して決めてきてください」と言われました。

診断結果から人工妊娠中絶を選択する場合、手術は妊娠22週までと定められています。

新型出生前診断を受けるか、受けないかは、それぞれの立場や考え方が問われる大きな選択になります。

診断を受けなかった経緯

ここからの内容は、あくまでの我が家の場合になります。

参考になるかもしれないと思い、記録として記載します。

事の起こりは、妊娠10週目の産婦人科の検診時に先生から用紙を渡された時。

「奥さんはきっと冷静に判断するのは難しいから、旦那さんに相談した方がいいよ」と先生に言われました。

その時は、フワ〜と受け止めただけでした。

仕事から帰ってきた旦那さんにこうゆう診断があって、お金もかかるよと相談すると、「高齢出産なんだし受けよう」と言われました。

「中絶するかとかは検査してから考えればいいんじゃない?」とも。

私は「そうだよなぁ、たとえ陽性であっても準備が必要だよな」と同意しました。

そして申し込み締切当日(土曜日午前中だった)、診察台に仰向けで寝て天井を見ていましたが頭の中はボ〜ッとしていて、そのままいつも通りの診察が終わりました。

そしてその時がやってきました。

先生に「診断どうする?」と聞かれた時、体の奥からゾワゾワっとしてきて、気がついたら「受けません」と言っていました。

あのゾワゾワは「陽性だったら絶対に葛藤が大きくなる」「やっぱり中絶したくない」「知りたくない!」と瞬間的に湧き出たものでした。

私の一存で勝手に「受けない」と言ってしまったことに動揺しました。

家に帰ってから、旦那さんと決めた重要事項なのに、勝手に決めて良かったのか?とどうしようもなくなってしまったので、実家の母に電話しました。

母と話しているうちに涙が止まらなくなり、「どんな子でも産みたい」と言葉にして初めて「この命を産みたい」と思っていることを実感しました。

この事が起こるまで、心音も聞きエコーの画面も見ていましたが、まだまだお腹も膨らんでいないし、「存在」や「命」の実感はなかったのだと思います。

母に「(午後も病院はやっていたので)旦那さんに連絡して、どうするか決めたら?」と言われ、冷静になりました。

旦那さんに電話すると、さらっと「あなたの決断のままでいい」と言われました。

拍子抜けしましたが、今はあのさらっとした返事の仕方でよかった、本当に感謝しています。

この結論に至った我が家の場合は、ほんの一例でしかありません。

妊娠の数だけ、多様なシュチュエーションがあり、高齢出産が増加傾向にある現在、新型出生前診断の需要は高まっていくと思われます。

悩まれる方もどんどん増えていくことでしょう。

「不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会」2013|厚生労働省  https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11908000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Boshihokenka/0000016944.pdf

少し前のデータですが、参考資料になると思います。

まとめ

妊娠する前まで、自分の事を「40代で体力はなくなりつつあるが、それなりに人生経験を積んだ大人」と認識していました。

妊娠してからは、感情の振れ幅が大幅に広がり、号泣レベルで泣くシュチュエーションが出てきた事に、自分が一番びっくり。

そしてここから、感情爆発の大揺れ状態を目白押しで体験することになります。

そのスタートがご紹介した副乳新型出生前診断でした。

私の母は70代ですが、今更ながら強烈な尊敬の念が生まれました。

お母さん、産んでくれて、育ててくれて、ありがとう!

親孝行しなくっちゃ!と真剣に考えるようになりました

もっと早く考えればよかった…